カリフォルニア・ロサンゼルス山火事の現状(2025年1月16日時点)

カリフォルニア州ロサンゼルス郡内の複数ヶ所で2025年1月7日に発生した山火事は、一夜にして燃え広がり、1月13日時点で10万人以上の住民に強制避難命令が出され、さらに9万人に対して避難勧告が出されました。現在までに火災の範囲は60平方マイル(山手線内側の面積の2.5倍)以上に及んでいますが、延焼の封じ込めは最小限しかできていません。これまで9つの学校を含む12,300以上の建造物が被害を受け、少なくとも24人の命が奪われました。また、広範囲で停電が発生し、ロサンゼルス、ベンチュラ、オレンジ、サンバーナーディーノ、リバーサイド、サンディエゴの各郡で、道路渋滞や学校閉鎖などに加え、家庭では冷蔵庫や冷凍庫の食品ロスなどを引き起こし、400万人以上に影響を及ぼしています。主要な高速道路は閉鎖され、緊急対応活動は大きな困難に直面しています。こうした状況を受けて、ギャビン・ニューサム州知事は非常事態を宣言し、ロサンゼルス郡は煙と粒子状物質が緊急かつ長期的な脅威をもたらす可能性があり、公衆衛生上の緊急事態にあると警告しました。

CWS米国チームの支援

CWSは緊急事態準備・対応・復興チームを派遣し、CWSの現地事務所と協力し、現地の状況把握が難しい、新たにアメリカに入国したばかりの難民や移民など社会的に脆弱な家族に対し、避難に必要な物資を入れた防火・防水の「ゴーバッグ」を200個セット以上配布しました。さらに、被災した家族を仮設住宅につなぐ活動も行っています。加えて、CWSの緊急事態準備・対応・復興チームとオレンジ郡事務所と共に、被災地の難民・移民および彼らの定住をサポートするスタッフが、最新の被災状況や支援に関する情報を確実に受け取れるよう情報提供の支援を実施しています。さらに、支援を必要とする難民・移民に一時的な住宅支援を提供するだけでなく、英語ではなく難民・移民にとって理解しやすい優先言語で情報資源を提供し、地域資源につなげることができました。 また、事情により保護者のいない子どもたちやその代理保護者を含めた被災者を支援するため、既存の支援体制につなげることにも尽力しています。CWSは引き続き現地のパートナーや行政機関と共に、特に社会的に脆弱な立場にあり、支援を必要とする被災者の命と安全を守るための支援を実施していきます。
CWSサイト:https://cwsglobal.org/appeals/emergency-appeal-california-wildfires/

CWS Japanも支援協力を行なっています

1946年のCWS発足当時からカリフォルニアの人々の温かい支援を受け、戦後直後の日本に対するララ物資の支援や、東日本大震災の支援を実施してまいりました。こうした地域との強いつながりを大切にし、火災の状況が落ち着いた後も必要とされる中長期支援を見据えて、日本からの支援を募り、現地の活動につなげてまいります。

皆さまからの温かい支援をお願いいたします。

継続的な寄付 今回のみ寄付

  • *本件についてご寄付いただけます際には「カリフォルニア火災被災者支援」とご記載いただけますと助かります。
  • *ご寄付の一部(10%)は、管理費にも使われます。詳細な会計報告は、団体の年次報告書および財務報告書をご参照ください。

活動報告