アフガニスタン / コミュニティ防災力向上事業

アフガニスタンは、自然起因及び人為的災害の両方に対して、依然として非常に脆弱で、多くの県は災害に対して脆弱性が高く、特に洪水や地すべり・斜面崩壊はアフガニスタン全土で大きなリスクです。土壁の家屋は特に脆弱で、洪水によって大きな被害を受け、農地や作物の収穫をさらに危険にさらしています。また、山岳地帯が多いアフガニスタンにおいて、例えば落石リスクなど、今まで対策が不十分なリスクが未だに存在しています。しかし、行政のアプローチや支援は未だ不十分で、被災したコミュニティが経験したニーズや損失に十分対応できていません。

これまで、CWS Japanは、特に東部地域で洪水や地滑りに対する地域コミュニティの災害リスク軽減能力を強化することを目的としたプロジェクトを実施し、特に意識の向上、災害ガバナンスの強化、災害リスク軽減の文化の醸成が達成できていますが、地域的にはまだ限定されています。アフガニスタン国全体の脆弱性を考慮し、今までのインパクトを更に飛躍的にスケールアップし、全体的な防災力向上に繋げていきます。

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事業目標

カブール、ナンガハール、ラグマン県を中心とした災害リスク評価・分析、落石対策を含む災害リスク低減ハード防災インフラ設計・実践等技術移転を推進し、高等教育等との連携、他NGOを巻き込んだ全土への水平展開の検討を行い、クナール大学内にワークステーションを設置する。

想定インパクト

災害リスク評価と地域防災計画への反映プロセスがアフガニスタンの全て（８つ）のゾーン（capital, eastern, southeastern,southern, central, western, northern, northwestern）で展開されるよう、協働実施機関を増やす。
落石リスク回避を含めた災害リスクを低減するための実践的なハード防災インフラ設計・実践における技術が移転される。
高等教育における防災教育が更に充実され、アフガニスタンの防災を担う人材が更に輩出される。

事業概要

対象地域	アフガニスタンカブール県、ナンガハール県、ラグマン県、クナール県をはじめとするその他地域
主な活動内容	ハザード及び防災マッピングのためのボランティアチーム形成 QGIS、リスク評価、分析に係るボランティアへのトレーニング災害に対して脆弱な地域特定のためのマッピングハザード及び防災マップの作成・普及クナール県における新規ワークステーション設立本邦研修の実施：落石リスク回避を含めた災害リスクを低減するための実践的なハード防災インフラ設計・実践カブール、ナンガハールにおけるハード対策研修リスク評価等にかかわる他NGOスタッフ向け技術移転カブール大学、ナンガハール大学、ラグマン大学での防災ワークショップ、セミナー国レベルのフォーラム、セミナーの開催

対象地域

アフガニスタンカブール県、ナンガハール県、ラグマン県、クナール県をはじめとするその他地域

主な活動内容