長年にわたる紛争やテロに伴う政情不安などのイメージが強いアフガニスタンですが、地震や洪水、干ばつ、冷害など多くの災害が発生し、自然災害のリスクも非常に高い国です。特に、近年顕著になってきた気候変動による降雨パターンの変化に伴い、水害や干ばつなど水に関する災害リスクも高まっています。国内避難民や難民が帰還すると、新たに住居を設けることが多いですが、どうしてもそんな時に災害リスクの高い（値段的には安い）土地に住んでしまいます。よって、コミュニティが災害リスクを理解し、周りに自発的に伝えていく体制が重要です。

こうした災害リスクが高い急斜面や深い谷などが多い山岳部に位置するバーミヤン県で、CWS Japanとその現地パートナーは、地域の人びとが主体となった災害対応力向上や災害リスク軽減に取り組んでいます。この取り組みでは、国土防災技術株式会社の皆様に、現地の地形判読を行って頂いた上で、現場で確認すべき想定リスク要素を洗い出し、科学的な視点と現場での確認やコミュニティ主体の取り組みを組み合わせ、総合的な防災力向上を目指しています。精査したリスクは村々の防災計画に反映され、コミュニティ主体の継続的な減災活動に繋がっています。

地域の優先課題を話し合う会合

地域の課題を抽出するにあたり女性の視点はとても重要です

コミュニティ主導による防災インフラ施工

道路の補修も地域のインフラ整備の重要事項です

女性が安全に生計を立て家族の栄養摂取が高まる取組みも行っています

事業概要

対象地域	アフガニスタン・バーミヤン県
事業目標	アフガニスタン・バーミヤン県における脆弱な人々の気候変動によって激甚化している災害のリスク軽減能力および生計回復・維持能力が向上する。

アフガニスタン全土の地図。赤丸で示している場所がバーミヤン県です。

事業内容