28 11月
  • By CWS JAPAN
  • Cause in

【ベトナム / チエムホア県災害レジリエンス向上事業】GIS・オンライン研修を実施しました

CWS Japanで実施している防災事業ではGIS(Geographic Information System – 地理情報システム)を多く活用しています。GISでは、衛星から得られる地理情報をベースに様々な情報を集約したマップをつくる事ができます。例えば、等高線データにて地すべりの可能性が高い場所を見つけ出したり、洪水の際に浸水する場所を見つけたりも出来ます。また、コミュニティが守りたいと思っている場所(例えば住宅地や農地等)を現地調査で明らかにし、それを同じマップに情報として載せる事でとるべき対策を議論しやすくなります。事業パートナーである国土防災技術株式会社のご協力によって、CWS Japanのコミュニティ防災事業にこのような技術移転が付加されてきました。

通常は講師も参加者も一緒の部屋で行うのですが、出張が出来ない現状に鑑み、今回初めてベトナムチーム向けにGISのオンライン研修を行いました。なかなか先方のパソコン画面を共有出来なかったり、個々人の進むスピードの調整が取れなかったりといった課題が明確になり、学びが多い研修でした。次の段階としては、今回の課題や良かった点を参考に、支援対象地のコミュニティ関係者向けにGISのオンライン研修を行うことを計画しています。GISをオンラインで教える事が出来れば今後の事業展開にも非常に有益だろうと考えています。

アフガニスタンの防災事業で現地チームが作成したハザードマップ

写真は2017年に開始したアフガニスタンの防災事業で現地チームが作成したハザードマップです。自分たちで災害リスクを理解し、どうリスクを削減できるか考え、それをGISの技術などを使って、マップや計画に落とし込む防災力向上を行っています。アフガニスタンでの当事業でも、一定の防災力向上の成果が確認できています。ベトナム事業でも同様に、最初は「GISって何?」と言っていた参加者が、最終的にスキルを身に着けて地域の防災リーダーになっていく姿を楽しみに日々事業展開しています!