10 5月
  • By CWS JAPAN
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豪雨による洪水被害が続くケニアにて支援を行います!

タナ川流域の水没地域(ガルセン)

エルニーニョ現象の影響によって、世界各地で洪水被害が発生しています。ケニアでは、断続的な雨と洪水による壊滅的な被害が続いており、5月上旬時点で推定210人が死亡し、20万人が避難をしています。学校も閉鎖されています。被災地ではコレラの発生も報告されており、農地や地域インフラに壊滅的な被害が生じています。

被災地域は長年干ばつの影響も受け、不作を繰り返し、人々の困窮度合いは極限にまで達していました。そこを今回の洪水が襲ったことで、被害の更なる拡大が懸念されています。ケニア国内の約半数の地域が影響を受けていて、避難所支援、水と衛生設備、保健衛生、食料品、非食料品、心理社会的支援など、必要不可欠なサービスへのアクセスが欠如しているため、特に女性や子ども、高齢者の健康と安全が脅かされています。さらに、避難している女性や子ども達に関する保護に関する重大な懸念には、ジェンダーに基づく暴力(GBV)が含まれます。避難先としては、近隣の家、学校、高台にある教会や学校などに避難している状況です。

現地では、洪水による直接的な影響として、人命の損失、財産の甚大な損害、農作物や家畜の損失、感染症による健康状態の悪化などが挙げられます。道路や橋も被害を受け、通常の移動ができなくなっているため、被災地のインフラや通信回線は寸断されています。

タナ川郡タナ・デルタのクレサ村

CWSでは、この度の被災地域で食料供給や生計向上支援を現地オフィスを通じて行ってきていますが、想定を上回る被災状況です。タナ川流域の4つの郡では、約15の小中学校が水没したり、完全に閉鎖されたりしています。 よって、CWSでは緊急食料支援や、安全な水・衛生支援、生計回復支援などを展開する予定です。また、同じような被災を繰り返さないためにも、この度の教訓から学び、さらなる防災力向上に結び付けるために、日本の防災の経験が活きると考えています。

皆様からのご理解・ご支援を心よりお願い申し上げます。

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