13 1月
  • By CWS JAPAN
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フィリピン・台風ライ被災者支援を開始しました

2021年12月16日から17日にかけてフィリピン中部を襲った台風ライは、各地に甚大な被害をもたらしました。台風は24時間以内にカテゴリー1から5へ変化し、十分な安全確保が出来ぬまま上陸を迎えました。カテゴリー5の台風というのは「スーパー台風」とも呼ばれ、2013年にフィリピンを襲い8千人を超える死者・行方不明者を出した台風ハイエン(平成25年台風30号)と同じカテゴリーになります。

UN OCHA, HUMANITARIAN NEEDS AND PRIORITIES SUPER TYPHOON RAI (ODETTE), Dec. 24, 2021.

フィリピン政府機関の発表では11地域、38州で合計1,241,954世帯に被害を及ぼしたと報告されています。この災害によって50万人あまりの避難民が発生し、CWS Japanが支援をしている南レイテ州でも、合計84,938世帯が被災し、71,158棟の家屋が損壊したとの報告があります。しかし、現地のインフラの被害は大きく、正確な情報がまだ把握しきれていません。

CWS Japanは以前からニュースレター等でお伝えしている防災イノベーション事業をフィリピンで行っています。この度の被災地域でも活動しており、現地パートナー団体と支援を行います。多くの避難者は現在も北東モンスーンやシアーラインによる大雨の影響を受けており、フィリピン気象庁によると、今後2〜3ヶ月はこの状態が続く見込みであると言われています。住居支援・心理社会的支援、安全な飲み水等に加え、防災力向上支援も視野に活動しています。必要な支援を届け、この度の教訓を更なる防災力向上へ活かしていけるよう、活動して参ります。皆様のご理解・ご支援を心よりお願いいたします。