01 7月
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堀内 葵様|特定⾮営利活動法⼈ 国際協⼒NGOセンター(JANIC) シニアアドボカシーオフィサー

1.CWS Japanを知ったきっかけはなんですか

最初にCWS Japanを知ったのは、2012年にJANICとCWSアジア太平洋(CWS Japanの前⾝)が共催した「地球市⺠社会の防災ネットワーク(GNDR)」関連のイベント運営を担当したときでした。その後、2014年にバンコクで開催されたアジア防災閣僚級会議や2015年に仙台で開催された国連防災世界会議などに向けた市⺠社会側の準備等を⼀緒に⾏いました。こうした連携はその後「防災・減災⽇本CSOネットワーク(JCC-DRR)」を⼀緒に⽴ち上げる素地となりました。

2.CWS Japanと連携して良かったことはなんですか

東⽇本⼤震災をきっかけとして今のCWS Japanが設⽴されてからのこの10年間で、⽇本における防災・減災への取り組み⽅が劇的に変化してきたと感じます。これはCWS Japanの貢献が⾮常に⼤きいと思います。災害直後の緊急⽀援に留まることなく、スフィアなどの⼈道⽀援の国際基準の研修をJANICと共催して、⼈道⽀援に関わる⽇本のNGOの能⼒強化を図りました。これは「⽀援の質とアカウンタビリティ向上ネットワーク(JQAN)」の設⽴に繋がり、現在も多⼤な影響を及ぼしています。

また、⽀援をするだけでなく、これをしっかり評価するという⽂化も根付かせようとしています。東⽇本⼤震災だけでなく、その後に発⽣した熊本地震や西⽇本豪⾬の際も、災害の教訓を抽出し、報告書にしてまとめ、さらにこれを英語にして海外に向けて発信しています。ここまで取り組んでいる⽇本の団体は少なく、⼤変重要な活動です。私⾃⾝も、前述のバンコクや仙台の会議に向けた準備の際に、パキスタン地震やミャンマーサイクロンなどでCWSが活動した経験を伺い、防災・減災に関する知⾒を広めることができました。「NGOアジア防災・災害救助ネットワーク(ADRRN)」など、アジア地域の市⺠社会との連携を進めることができ、CWS Japanにはその橋かけ役になっていただけたことに感謝しています。

3.防災支援・緊急人道支援で大切にしている貴社のアプローチや課題を教えてください

個⼈の尊厳を尊重し、その権利を守ることがもっとも⼤切だと考えています。最近では、⼈道⽀援における「性的搾取・虐待・ハラスメントからの保護(PSEAH)」や「⼦どもと若者のセーフガーディング」、「ジェンダーの主流化」など、緊急性の⾼い⽀援の中でも特に取り残されがちな課題に取り組んでいます。⽀援を実施する個々のNGOが、組織の垣根を越えて、こうした課題に取り組む素地を作ることも中間⽀援組織としてのJANICの役割だと思います。
また、国際協⼒系のNGOが⽇本国内でより広く知られるように努めています。海外での⽀援活動を主に⾏なって来た国際協⼒系のNGOも、東⽇本⼤震災以降、⽇本国内の災害⽀援に関わる機会が増えてきました。しかし残念ながら、国際協⼒系NGOの活動の実績や知⾒が⽇本ではあまり知られていません。そこでJANICは、東⽇本⼤震災や2013年のフィリピン台⾵、新型コロナの感染拡⼤などの際に、⽇本国内外での加盟NGOの活動を紹介し、国内外の多様なステークホルダーとの連携を進めています。

4.CWS Japanへのアドバイスや今後に期待することはなんですか

災害⽀援だけでなく、そこからの教訓をまとめる、広く発信するというのは、本当に良いプロセスだと思います。この取り組みをこれからも継続してくれると期待しています。また、「JCC-DRR」や「SDGs市⺠社会ネットワーク」などのネットワークを提⾔やキャンペーンのツールとしてうまく活⽤し、CWS Japanがまとめた教訓が⽇本社会に浸透してすることで、防災・減災に関する政策提⾔(アドボカシー)に繋げて欲しいと思います。そのためにも、より多くの⼈にCWSJapanの取り組みを知っていただけるように、団体の認知度が⾼まることを期待しています。