アフガニスタン / 新型コロナウイルス対策のための緊急キャッシュ支援
紛争、貧困、干ばつなどにより、すでに複数の人道危機に見舞われているアフガニスタンで、新型コロナウイルス感染拡大が続いています。
新型コロナウイルス感染症が及ぼす脆弱層への経済的影響も甚大です。特に日雇い労働で生計を立てている国内避難民や帰還民は移動制限、またそれによる収入源の消失、市場へのアクセス制限ならびに物価の高騰によって、生活が非常に困窮しています。バーミヤン州での都市封鎖によって、ホテル、レストラン、衣料品店、公共交通機関、学校、大学機関、市場が閉鎖したことで、職場へのアクセスをなくしたり、店が休業となったり、買い手もいなくなったことで、主に野菜など食糧の行商などの日雇い労働で生計を立てている国内避難民や帰還民の世帯収入が失われました。最近に入り、感染予防措置をとることを条件に食糧や日常品などを販売している店は営業の再開を許可されていますが、感染リスクの恐怖から人々が行商人からモノを購入することを躊躇し、新型コロナウイルス感染症拡大以前と比較して、売れ行きが悪くなっています。同国内の感染症拡大の傾向から、人々の抵抗感がなくなることは当分の間は見込めないと考えられます。
国内避難民や帰還民のうち、特に収入がなくなった世帯の子どもが市場に物乞いにでるケースが増加傾向にあります。事前の調べによると、運が良い場合は物乞いにより1日に十数人の見知らぬ通行人から食糧などの寄付があるときもありますが、それは同時に非常に高い感染リスクに晒されていることにもなり、コミュニティに戻ったときに他の家族構成員やコミュニティメンバーへの感染拡大のリスクも高めています。これらの物乞いは職を失った女性世帯主が恥を忍んで行っている場合も多いです。アフガニスタンにおける同感染症の終息が未だ見えないなか、今後も同国内での脆弱層への支援は急務です。
CWS Japanは新型コロナウイルス感染症の拡大によって生計に深刻な影響を受けた国内避難民および帰還民を中心とする社会的、経済的に脆弱な貧困世帯に対し、食糧を含めた生活必需品の確保を目的としたキャッシュ配布を行うことで、これらの世帯の更なる食糧危機の悪化を防ぎ、健康的な生活の再建に向けて支援を開始します。この支援はジャパン・プラットフォームの助成のもと実施します。
今後の活動の進捗については、当ホームページもしくはSNSで発信していきます。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。