14 8月
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【アフガニスタン帰還民支援】 現地からの声

JPFアフガニスタン帰還民支援 プログラム 現地からの声

CWS Japanは2017年3月末からアフガニスタン東部のナンガルハール州にてパキスタン・イランからの帰還民支援を行っています。両国における難民生活が不安定になってきている中、大規模な帰還が進んでおり毎週約1000人規模が国境を超え着の身着のままで母国への帰還を果たしています。収入のない彼らが、帰還後の生活を立て直すには生活必需品の支援が必須です。当団体及び当団体パートナーでは、8月末までを目処に寝具セットの配布や、食料・医薬品・暖房・調理器具等が購入できるようキャッシュ配布を行うことで彼らを支援しています。写真は昨年12月に帰還したある女性のご家族が、寝具配布時の受領書にサインする様子です。

彼女には夫と7人の子供がいます。アフガニスタン人である彼女が5歳でパキスタン・ペシャワールにある難民キャンプへ渡ったときに待ち受けていた現実とは、劣悪な居住環境と経済的な理由による早期結婚でした。精神障害を抱える夫の働き口は無く、夫の医療費や生活費を捻出する為レンガ窯で働き始めました。また、彼女の子ども達も小さくしてレンガ窯での仕事を始めたそうです。

レンガ窯での劣悪な労働環境で働く自分の子ども達を見た時には胸がはちきれそうだったと話してくれました。パキスタンで所持していた生活物資を安価で全部売り払いアフガニスタンへの帰還を果たした彼女を待っていたのは無職による貧困や治安の悪化でした。そんな中、人道支援でかろうじて最低限の生活を支えています。私たちはこのJPF助成の緊急支援から、アフガニスタンが今後も直面し続ける問題に迅速に対応できるようモニタリングに努める意向です。