2025年3月28日12時50分ごろ(現地時間)、ミャンマー中部でマグニチュード7.7の強い地震が発生しました。震源はミャンマーで2番目に人口の多い古都マンダレーの近郊で、震源の深さは約10キロと比較的浅いところで発生したため、甚大な被害が出ています。その直後、南方でマグニチュード6.4の地震も続けて発生し、これらの地震はミャンマー全土および周辺国でも強く感じられました。

ミャンマーの被害状況

まだ被害状況を収集しているところですが、3月31日現在で、1,700人以上の犠牲者が確認されています。さらに2,200人以上が負傷し、約200人がいまだに行方不明となっており、捜索・救助活動が続けられています。犠牲者の大半はマンダレー地域で報告されています。

被害はマンダレー、マグウェ、ネピドー、サガイン地域の病院に多数の負傷者が運び込まれ、医療施設は対応に苦慮しています。マンダレー国際空港、主要な橋、道路、大学、ホテル、歴史的・宗教的建造物、公共サービス施設など重要なインフラが広範囲にわたって損壊しました。何千人もの人々が家屋の倒壊や余震への恐れから夜間を屋外で過ごしています。

南シャン州では、カロー、ホポン、シーシェン、ラングコー、ロクソー、ニャウンシュウェ、ピンラウン、タウンジーなど複数の都市が被災し、少なくとも51人が死亡、70人以上が負傷、1,200棟以上の家屋、3校の学校、1軒のホテル、複数の宗教施設が損壊または倒壊しています。

現場では、通信・インターネットの障害が人道的コミュニケーションや活動を妨げ、道路の損壊や瓦礫が人道的アクセスとニーズ評価を複雑にしています。また、医療施設の広範な損壊と医療物資(トラウマキット、血液バッグ、麻酔薬、補助器具、必須医薬品など)の深刻な不足が対応活動を妨げています。

被害の甚大さに鑑み、ミャンマー国家行政評議会(SAC)はバゴー地域、マンダレー地域、ネピドー連邦直轄地、サガイン地域、シャン州の一部に非常事態を宣言し、国際社会に対して支援の必要性を訴えています。日本政府を含む各国、国連機関も要望に応えて支援をすることを表明しています。国連緊急援助調整官は、緊急対応活動を支援するために中央緊急対応基金(CERF)から500万米ドルの初期資金を割り当てました。

CWS Japanも緊急支援を開始します

CWS Japanは、すでに現場に入っているアジア防災・災害救援ネットワーク(ADRRN)のメンバー等を通じた支援を行うために、情報収集と関係者との調整を積極的に進めています。マンダレーにいるチームの無事も確認し、現場では被害の調査及び緊急支援が展開されています。関連団体の医療チームも被災地域入りしました。

こうした現場の支援をADRRNの理事長を務めるCWS Japanとしては積極的に調整・支援してまいります。皆さまのご理解・ご支援を何卒よろしくお願いいたします。

2025年4月1日 現地の様子 (Photo:MERCY Malaysia)
皆さまからの温かい支援をお願いいたします。

継続的な寄付 今回のみ寄付

  • *本件についてご寄付いただけます際には「ミャンマー大地震緊急支援」とご記載いただけますと助かります。
  • *ご寄付の一部(10%)は、管理費にも使われます。詳細な会計報告は、団体の年次報告書および財務報告書をご参照ください。

活動報告

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