
9月30日夜、フィリピン・セブ島北部沖を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、浅い震源に起因する激しい揺れと余震が広範な被害をもたらしました。これまでの報告によれば、約70名の犠牲者と少なくとも約300名の負傷者が確認され、最大で8万世帯(約36万人)の住宅が損壊し、避難生活を余儀なくされています。道路や橋の寸断、停電・通信障害という深刻な状況に置かれています。また、余震を恐れて自宅に戻ることができない人も多くいます。
このような状況により、未だ市場の機能が復旧していないため、被災地の住民、特に乳幼児・高齢者・障害者、妊産婦のいる世帯などは食料や飲料水、衛生用品をはじめとする日常必需品を確保できず、生命・衛生リスクが増大しています。私たちは現在、平時から国際的な防災活動で共に取り組んでいるフィリピンの現地協力団体と一緒に、被害が最も大きかった地域の一つであるセブ島北部のサン・レミジオ町で、前述のような事由で脆弱性の高い被災者に対する食料と生活必需品の配布に向けて準備を進めています。できるだけ多くの必要としている人に支援を届けるため、どうか皆様の温かい応援とご寄付をよろしくお願いいたします。
なおフィリピンでは10月10日にも南部ミンダナオ島で大きな地震が発生しました。こちらの被災状況と支援ニーズについても引き続き情報を収集しています。