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12月, 2022
【パキスタン / 洪水緊急支援】洪水被災者の生命をつなぐために
2022年6月中旬以降パキスタンは厳しいモンスーンに見舞われ、過去30年平均の3倍近い豪雨により各地で大洪水や地滑りといった水害が発生し、8月25日にパキスタン政府によって国家非常事態が宣言されました。
11月11日時点の被害状況は、被災者総数3,300万人、死者1,739人、負傷者12,867人を記録し、家屋損壊は220万戸以上、13,115キロメートルの道路損傷、439の橋が破壊され、110万頭以上の価値が失われました[1]。
被災地では水位が大分落ち着いてきたものの、冬が間近に迫り、洪水被害を受けた多くの人々が、避難所、食料品やその他物資を依然として必要としています。
とりわけ深刻なのは食料不足です。人命やインフラ、財産、農地や家畜が甚大な被害を受けたところに世界的な食料価格の上昇が追い打ちをかけ、被災した人々の食料へのアクセスが著しく低下しており、食料安全保障が深刻に脅かされています。