19 9月
  • By CWS JAPAN
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【登壇報告】「平和」について考えてみました!

CWS Japanも有志として立ち上げから参画しているNGO2030で実施している月一ウェビナーにて、「正解がないからこそみんなで話そう~ 世代や立場を超えて考える「平和」ってなに?」を開催致しました。

ウェビナーイベントバナー

「平和ってなんですか」と聞かれると「戦争や争いがないこと」と答えがちですが、本当にそれだけでしょうか。考えれば考えるほど疑問がわいてくるトピックですので、ざっくばらんに語り合うウェビナーを開催しました。ウェビナーでは世代も業種も違う以下の5名の方々にご登壇頂きました。

  1. 館農 知里さん:現在、早稲田大学政治経済学部で国際政治学を中心に学ばれ、CWS Japanでインターンをしてくれています。
  2. 楠 真依さん:同じく早稲田大学でこの秋から社会科学部で途上国の教育支援について学ばれる予定で、CWS Japanでインターンをしてくれています。
  3. ハズィク ダルユシュさん:アフガニスタンご出身で、中学時代に内戦を経験し、パキスタンに避難されましたが、その後アフガニスタンに戻られました。2005年に日本に留学されて以降、日本語を含む複数の言語を扱いながら、開発コンサルタントとして、JICAのプロジェクトなどに携わられています。
  4. 高橋 光男さん:参議院議員で、議員に選出される以前、外交官としてジンバブエやアンゴラの日本大使館に勤務されていました。外務省(本省)では、アフガニスタンやアフリカなどを含む日本の国際協力政策に事務官として携わられてきました。
  5. 畠山 澄子さん:NGO「ピースボート」で、「地球一周の船旅」の場を活かし、参加者に国際教育・平和教育プログラムを提供されており、「平和の創り手」を創出する地球大学に関わられてきました。

ウェビナーで共有頂いたキーワードをご紹介したいと思いますが、例えば戦いのない状態だけを指す「消極的平和」に加えて争いの根本的な理由を取り除こうとする「積極的平和」。特に「人間の安全保障」の考え方(これは「国家の安全保障」と全く異なるもの)。希望がある社会だからこそ、人は前を向けて、他他者を傷つける事をしなくなる、など。

やはり立場や環境が異なって、異なる意見を持っていたとしても、お互いを理解しあおうとする姿勢と対話が重要なのだと認識しました。そのためには社会的・構造的な暴力にも目を向け、積極的に対話やアクションを起こしていく事も重要です。我々にできることを、一つずつ、是非やっていきましょう。

ウェビナー登壇者

本ウェビナーは後日JPFのウェブページでも公開されますので、リンクはSNS等でまたお知らせ致します。

最後に、今回登壇してくれたCWS Japanのインターンのお二人の感想も紹介いたします!

館農さん:「今回のウェビナーでは、戦争・人権・教育など、さまざまな角度から「平和」についての議論が行われたのが印象的でした。その中で、平和な世界への第一歩として、世代や立場を越えた「対話」の重要性というものを改めて感じました。今回のウェビナーが、皆さんにとって「平和」について考えるきっかけになれば嬉しいです。」

楠さん:「今回は非常に貴重な機会をありがとうございます。色々なフィールドで活躍されている方々と意見交換をすることで学びもとても多く、自分がこれまで学んできたこと・経験したことを振り返る良い機会になりました。」