インドネシアにてサイクロン・セロージャ被災者緊急支援を開始
2021年4月5日にインドネシア東ヌサ・トゥンガラ州に上陸した同サイクロンによる豪雨と強風は同地に、洪水、地滑り、鉄砲水などの災害被害をもたらしています。
多くの避難民が発生したMalaka県にある10箇所の避難キャンプでは5,326人が避難しているが、避難所の長期運営が困難であることから、現在、避難者は泥に浸かっている家屋や、泥・堆積物がまだ除去されない環境で近くにテントを張ったりするなどして、生活を送っているのが現状です。また、被災した地域の共用井戸の水は洪水・土石流により泥水や汚染水が入り込んだため、飲料水として利用ができなくなっています。このように多くの避難者が、衛生的な水へのアクセスが断たれ、危険で不衛生な環境下で避難生活を送っていることが分かっています。
以上の状況に対し、CWS Japanは現地のパートナー団体、CWS Indonesiaと連携し、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受け、緊急支援を開始しています。支援活動の内容は次の3つです。まず、危険な構造物の下や屋外などの劣悪な環境下で避難生活を送っている被災世帯に対し、衛生用品、生活用品、そして一時的な避難場所として緊急シェルターキット(テント用品)を提供します。二点目の活動として、同災害により汚染した井戸を修復します。、三点目の活動として、どのように災害が発生したのか、また地域における災害のリスクはどこにあるか等への理解を深めるために、災害リスク評価およびハザードマップ作成を行います。そして、最終的に被災コミュニティと協働で防災アクションプランを作成し、防災に向けてとるべきコミュニティのアクションを明確にすることで、被災コミュニティのレジリエンスが向上することを目指しています。
いち早くそして持続的な復興を実現すべく、活動してまいりますので、どうぞ温かいご支援の程よろしくお願いいたします。
(トップ画像:@REYNOLD ATAGORAN/AFP YIA GETTY IMAGES)