19 12月, 2019
  • By CWS JAPAN
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インドネシア / 中部スラウェシ州における戸別トイレ建設及び衛生促進事業

CWS Japanはジャパン・プラットフォームの助成をもとに、現地パートナー団体であるCWS Indonesiaと協働して、中部スラウェシ州地震の被災者に対する戸別トイレの設置及び衛生促進事業を実施します。

2018年9月28日にパル市を中心とした中部スラウェシ地域に甚大な被害をもたらしたマグニチュード7.5の地震及び津波は、中部スラウェシ州行政の調査(2019年1月)によると、当該地震により2,830人の死者をうみ、170,000人が住む場所を追われるといった被害をもたらしたことがわかっています。また、100,000軒以上の家屋が被害を受け、その30%が甚大な被害を受け、4%が液状化により完全に崩壊しました。現在も基本ニーズのほかに、衛生的な水の供給と公衆衛生促進が不足しており、当該支援分野は優先順位が高いと認識されています。

事業対象地域では、災害発生以降、トイレが破損し、従来トイレを使用していた住民も屋外排泄を余儀なくされるようになり、さらに井戸も破損した影響もあり、安全な水へのアクセスもなくなったため、全体として衛生環境が急激に悪化しました。その後、井戸が他団体の支援により復旧したことから安全な水へのアクセスは回復したものの、トイレへの支援は限定的でした。すでに災害発生から1年が経過し、本来であれば全面的な復興期に入る時期ではありますが、現地では破壊されたトイレ等衛生設備の復旧が進まないなか、被災以前からの衛生習慣の課題が重なり、当初の想定以上に問題を大きくしています。

CWS Japanは、当該中部スラウェシ州地震による被害を受けたシギ県の被災者に対し、スフィア・スタンダードを満たしたトイレを供給すること及び衛生教育支援を提供することにより、感染症発生リスクの軽減に貢献し、もって対象地域住民の健康状態の向上に寄与すること目的とし、事業を進めてまいります。

写真はCWS Japanスタッフ、CWS Indonesiaスタッフ及びローカルパートナー団体スタッフとの合同現場視察及び裨益者へのインタビューの様子。