02 8月
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紅⾢晶⼦ 様|⼀般社団法⼈ SDGsとうほく 代表理事

1. CWS Japanを知ったきっかけはなんですか?

国連防災世界会議で防災・減災⽇本CSO ネットワーク(JCC-DRR)の活動でご⼀緒したことです。

2. CWS Japanと連携して良かったことはなんですか?

JCC-DRRの活動を通じて、東⽇本⼤震災やその後の各地の被災地⽀援・調査の報告を共有していただいたことです。
JCC-DRRの活動を資⾦的に⽀援していただいたこともあります。また、CWSさんからは当団体の活動につながるご⽀援・ご協⼒をいただき、地⽅で活動していることの価値や役割が⽇本国外のコミュニティ―⽀援に通じることを認識する機会をいただきました。例えば、途上国や被災地でコミュニティ―⽀援を⾏っているNGOの取り組みに東⽇本⼤震災の被災地で取り組んでいる当団体が昨年度実施したコミュニティ―⽀援のプロセスや成果が活⽤できるのではと考えています。

3. 防災支援・緊急人道支援で大切にしている貴社のアプローチや課題を教えてください

仙台市が毎年開催している「仙台防災未来フォーラム」では、仙台防災枠組みとSDGsの関係をテーマにセミナーの開催と展⽰ブースを設置して取り組んでいます。
また、取り組みたくて実⾏できていないのですが、企業間の「企業防災」の情報交換と地域ごとの「企業防災ネットワーク」があればと思います。このネットワークに⼤学や⾃治体も加わるとよりベターと思います。⾃治体と企業の協定はあると思いますが、中⼩企業や商店街なども巻き込んだものです。新型コロナウィルス対策での⼈道⽀援状況についても、NGOの⽴場から客観的な視点からの情報発信が必要ではと思います。

このコロナ問題によりSDGsの17の開発⽬標が⽰していたことの意義がより明確になったと思いますし、そのなかで特に関連する⽬標と思うのが、次の⽬標です。いずれもJCC-DRRに参加されている団体の活動に通じていると思います。
1:貧困をなくそう
2:飢餓をゼロに
3:すべての⼈に健康と福祉を
4:質の⾼い教育をみんなに
8:働きがいも経済成⻑も
10:⼈や国の不平等をなくそう
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任つかう責任
16:平和と公正をすべての⼈に
また、⼤規模な⾃然災害が毎年起きている中で、少⼦⾼齢化が進むいま、⾼校⽣・⼤学⽣も防災⽀援の担い⼿となります。そこで、彼らにスフィアを学ぶ機会をつくり、⽇本版あるいは地域版を彼らと⼀緒に作ることがあるとよいと思います。

4. CWS Japanへのアドバイスや今後に期待することはなんですか?

JCC-DRRに参加されている団体の防災・減災に関するリソースの⾒える化をけん引していただきたいと思います。東⽇本⼤震災での⾃然災害や原⼦⼒災害という⼈災にJCC-DRRに参加されている団体がこの10年間⽀援で取り組まれてきたリソースは、国内外の⾃治体や企業・NPO/NGOに共有されることで、パートナーとなる連携先候補が⾒つけやすくなり、今後の防災・減災への取り組みを加速させることになると思います。
東⽇本⼤震災のときも、多くのNGOが被災地に⽀援に⼊りましたが、被災地の⾃治体やNPOがそれらのNGOの情報が不⾜していたために、積極的に連携することに躊躇しました。また、東⽇本⼤震災から10年という被災地の復興・復旧事例や近年国内で多発する⾃然災害に対する取り組みと、海外での事例を共有できる機会をSDGsのゴールの2030年に向けて定期的に開催していただければと思います。