20 2月
  • By CWS JAPAN
  • Cause in

パキスタン / 干ばつ等対応防災力向上事業_シンド農業大学との技術移転協力に関する覚書を締結

CWS Japanでは日本の専門家の皆様とともに、慢性的な干ばつの影響が著しいパキスタン南部にて防災事業を行っています。水が無い事に加え、地下水においても土地特有の塩害によって、安全な飲み水を確保する事自体が大変な地域です。よって、国土防災技術株式会社様にも参画して頂き、衛星データを活用したリモートセンシングから地下水脈の特定、そして電気探査を活用した真水の探索を行い、該当地域の水源開発がより効果的になるように事業展開をしています。リモートセンシングと電気探査といった技術はパキスタンでも使われていますが、その組み合わせによる干ばつ対策はパキスタンにおいて前例が無く、現地行政からも今後の水源開発のモデルケースとして期待されています。

 

CWS Japanでは、防災における国際協力ではこういった技術移転を通じて当該国の能力強化に繋げる事が大事だと考えています。最終的にはパキスタン国内において適正な技術が普及し、「自分の土地は自分で守る」とい自助や共助の力を上げる事が重要です。その為には、技術を現地に適正化しながら普及する仕組みも必要で、この度技術移転先としてシンド農業大学との覚書を結ぶに至りました。シンド農業大学は歴史のある農業大学で、研究と実践を通じ、地域に根付いた技術の普及を推進しています。度重なる干ばつによって深刻な被害を受けているパキスタン・シンド州のレジリエンスを高める為のパートナーシップを目指しています。

シンド農業大学の関係者とともに(2019年12月の訪問時撮影)