25 6月
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論文発表のお知らせ:NGOと地域住民との協働事業から得られた学びと教訓

日本国際協力財団の助成により実施していたミャンマー・エーヤワディー管区の生活道路改善プロジェクトについて、本事業に技術協力頂いた道普請人/宮崎大学の福林氏との共著により、この度、国際開発学会21回春季大会で論文発表しました。

今回の国際開発学会は新型コロナウイルス感染症の影響により、ヴァーチャル開催になっており、本論文は6月21日(日)から3週間、大会HP上に公開される予定です。当学会非会員の方でもオンラインで登録手続きをすれば無料で閲覧できるようになっていますので、どうぞご高覧ください。

論文概要
【タイトル】NGOと地域住民との協働事業から得られた学びと教訓―ミャンマーデルタ地帯における生活道路改善事業より
【執筆】牧 由希子(CWS Japan)福林 良典(宮崎大学)
【要旨】
エーヤワディー川流域で暮らす農村住民は水害が発生する度に移動を繰り返し、川と共存し続けている。行政支援は期待できず、地域の困りごとは自力で解決することを前提に作成した防災活動計画が外部支援団体のNGOの目に留まった。その計画を基に、地域住民とNGO間の協働が開始されることになった。初めての外部支援者との協働に住民の期待は湧き、当初計画を上回る成果を挙げた。その自発性はどこから来たのか?外部支援団体として筆者は、明確な目標設定と受益者の身の丈に合致した計画内容に加え、活動主体間の対等な関係性が機能したと考える。本稿は、事業終了時に行ったインパクト評価から得られた情報に基づき受益者との効果的な協働を導くための要因と教訓を考察する。