15 4月
  • By CWS JAPAN
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企業とNPOの連携による災害支援イノベーション製品

この度、立ち上げメンバーでもあるCWS Japanが主体的な役割を担う「More Impact(モア・インパクト)」という災害支援イノベーション共創イニシアチブから生まれた製品が2020年4月より販売されます。同製品は次亜塩素酸ナトリウムと圧縮タオルを2in1パッケージにした「FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオル」で、まずは九州地区の衛生資材が不足している介護施設や公共施設などに業務用として提供される予定です。

(三井化学株式会社 ホームページより)

◆More Impactとは
2016年6月に開催された”伊勢・志摩サミット”の話題の1つに「防災・減災」がありました。国際的な人道問題の増加に対応するため、NGOの活動にもイノベーションの発現と実行が求められており、NGO・企業・政府が協働できる持続的なイノベーション創発プラットフォームの構築に向けて特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)等のネットワーク組織を中心に、同年3月、仙台で「Humanitarian Innovation Forum (HIF)」が開催されました。
国連機関・各省庁などの協力により、災害救助関連のNGOやアカデミア・企業など約110名が集い、防災・減災、水・公衆衛生、ビルドバックベター、人道保護の4つのテーマでアイデアソンを行いました。アイデアの具現化を目指し、同年 「More Impact」 設立の機運が高まり、その後、製品アイデアのみならず、仕組みや一貫して実行できる場つくりの議論を重ねて構想化してまいりました。そして、JPF、NGO、シンクタンク、及びサプライチェーン企業と共同で、防災・減災・災害発生時の救済インパクトを上げるイノベーティブな技術・製品・仕組みを考え、開発から市場調査・製品つくり・商品提供までを一貫して実践していくイニシアチブとして「More Impact」を立ち上がりました。

◆More Impactが目指すもの
「More Impact」は、災害現場のニーズ・ウォンツを起点に、企業シーズを繋げ、アイデアを発想・実現し、災害に関わる社会課題の解決及び災害発生時以外にも役立つコトつくり・モノつくりを目指しています。

◆本事業のイニシアチブ・メンバー
本製品は、三井化学ファイン株式会社(代表取締役社長:鶴田智)、三井化学株式会社(代表取締役社長:橋本修)、JPF、CWS Japanなどから構成するメンバーにより生まれたコンセプトで、三井・ダウ ポリケミカル株式会社(代表取締役社長:舘野均)のロック&ピール®技術を活用して2in1パッケージにした災害支援イノベーション製品です。本製品の使用方法や詳細に関してはこちらをご確認ください。

<<FASTAID™ ウイルス・スウィーパータオル200の特徴>>
・通常1-2週間で分解してしまい機能が失活する次亜塩素酸ナトリウムを安定した状態でパッケージ
・最初から200ppmに希釈されているので、現場での調合不要
・圧縮タオルとセットになっているので必要な時に瞬時に使え、いつも衛生的で使いやすい
・持ち運びしやすいパッケージデザイン
・売上の一部はJPFの基金に寄付され、災害被害を減らすMore Impactの活動に活用されるエシカル・プログラム製品です。

(三井化学株式会社 ホームページより)

(注)本製品は菌やウイルスの100%除去を保証できるものではありません。