10 12月
  • By CWS JAPAN
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台風15号・19号被災地域支援|屋根修繕の対応

台風15号直撃から2カ月以上が過ぎてもブルーシート群が見られる被災地はとうとう初冬を迎えてしまいました。私達の支援対象地である千葉県房総半島南西端の漁村は館山市内の中でも平時から最も風当りが強く、現在も多くの被災者世帯がブルーシートの下で暮らし、屋根職人が入る順番を待っています。発災直後、自衛隊、消防士、ボランティアによって応急的にかけられたブルーシートは、その後の台風19号、21号によって次々とめくれ、破損してしまいました。その後自衛隊や消防士の支援チームも現場を離れ、今となってはボランティアだけが頼りになっていました。

このように、ブルーシートの限界も知られるようになり、ブルーシートに代わる代替的屋根修繕が必要となりました。そこで、11月から1か月間、広島のキリスト教会グループによって派遣された職人チームが現地入りし、屋根の補修工事プロジェクトが始まりました。CWS Japanではこの職人チームと受益者との間をつなぎ、工事を円滑に進めるためのコーディネート役を地元の建築士に依頼することでこのプロジェクトを支援しています。

傷んだ屋根瓦やルーフィングシートを撤去し、屋根の下葺材に使う粘着性防水ルーフィングシートを野地板に貼り付けるという補修作業を行っています。あくまで専門業者が入るまでの応急処置ではありますが、1年ほどの耐久性はあると言われています。これまでのブルーシートとは異なり、強風に煽られることもなくなります。

予算も期間も短いため、対象世帯数は限定されますが、今後、館山市内で修繕を行った大工による講習会も開催が予定されており、地元の工事関係者がこの応急処置を広めることが期待されています。

 

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