08 11月
  • By CWS JAPAN
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台風15号・19号被災地域支援|千葉県・南房総エリアの支援ニーズ

CWS Japanの支援活動地、南房総地域では、被災者支援ニーズの中で屋根の修繕に次いで多いのが倒木の伐採処理です。これらの課題は、技術を要する上にリスクもあることから、なかなか一般ボランティアでは担い切れず、未だに社会福祉協議会(社協)内で積み残し課題として残っています。そこで、私達のようなNGOが直接、社会福祉協議会から要請を受けることになり、先週から、市内各地の被災者宅でボランティアと共に倒木の伐採処理を行っています。先週の土曜日は、社協からの要請により、一人暮らしの高齢女性を訪問し、住宅前の倒木処理を行いました。このように、支援要請の多くは、単身の高齢者世帯からの依頼です。

千葉県では、10月末までに次々と行政によって開設されたボランティアセンターがボランティア受入を停止し始めており、館山市も、最も住宅被害が大きい地域であるにもかかわらず、この度の台風19号によって広域が被害に遭ったことにより、多くのボランティアが他地域に流れたため、ボランティアも激減しました。さらに館山市では、ボランティアセンターだけでなく、災害ゴミの仮置き場も閉鎖されたため、私達は自力で細かく裁断し、通常の最終処分場に持ち込むことになりました。伐採後の丸太を引き取ってくれる業者が県内にいないか探して、何件も電話しましたが、業者が要求する条件も合わず、今のところ、最後の引き取り先は見つかっていません。

倒木をそのまま放っておけば、次の災害発生時に、住居を押し倒す危険性があるため、処理を急ぐ必要があります。そこで、重機を持つ技術系団体の風組関東に応援を頼みました。風組は全国に技術系ボランティアのネットワークを持ち、代表に相談したところ、翌日、千葉県と神奈川県からメンバーを派遣してくれました。彼らは、平日は、大工であったり、建材業を経営していたりと技術系の職業を持つ方々で、先ずは現場の下見だと聞いていましたが、その場にダンプと重機持参で現れた時は驚きました。これまで多くの災害現場を経験されていて、かなり危険な災害現場環境で作業されており、現役の消防士や自衛隊員もネットワークに入っているという話を聞きました。

皆さん、災害支援への使命感と自分達のスキル向上を目指してネットワークに参加しているとのことです。その仕事ぶりは大変素早く鮮やかで感心させられました。館山市ではまだまだ倒木案件があるため、今後も、風組関東の協力が必要になると思います。

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