23 8月
  • By CWS JAPAN
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現地からの声『新しい生活』

2018年5月から開始された帰還民及び国内避難民の緊急支援フェーズ3では、これまでと同様に2か月分の食料購入を想定した180ドルのキャッシュ配布を265世帯に対して行っています。現地から届いた女性の声を紹介します。

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ファヒマさん(37歳)は本プロジェクトで対象者に選ばれた一人です。彼女は20年前に治安の悪化したアフガニスタンを離れ、足に障害を持つ夫のダウッドさんとともにパキスタンのペシャワールにある難民キャンプに移住しました。そこではダウッドさんが日雇い労働の職につき、8人の子供にも恵まれ、静かで平穏な生活を送っていました。ところが、2017年になり、パキスタンとアフガニスタンの関係が悪化したことを受けてパキスタン政府がアフガニスタン難民の帰還政策を発表しました。ファヒマさんが暮らす難民キャンプでも住民は2日以内に立ち去るよう通告され、一家はほぼ着の身着のままアフガニスタンに戻ってきました。

一家は難民登録をしていなかったため、入国時に難民に支給される200ドルを受け取ることができず、IOM(国際移住機関)から60ドルを渡されたのみでした。一家はナンガハル州の首都ジャララバードの親戚に家に身を寄せました。親戚も貧しい家庭であったため壁の穴や雨漏りもひどく生活するには不向きでしたが、それでも住む場所を提供してくれただけで有難いとファヒマさんは言います。

「アフガニスタンでの生活はとても辛いです。自分の国に帰ってきたはずなのに、お金もなく何から始めてよいか分からず、まるで外国にいるようです。子供たちは近所の人から食べ物を恵んでもらいますが、それでも一家の食事には到底足りません。子供たちは日に日に衰弱し、私自身も体調を崩してしまいました。帰還してから約一か月でようやく夫に仕事が見つかりましたが、足の障害のため長時間は働けません。その収入では大家族を支えることはできませんでした。」

2018年7月12日、ファヒマさんとその家族は本プロジェクトの対象者に選ばれました。「2か月間の支援が受けられると知ったときにはうれしくて飛び上がりそうでした。これで家族の健康が取り戻せると思ったからです。現金を受け取った後、早速市場に行き、小麦、米、そしてレンズ豆を買いました。プロジェクトチームは様々な食物に含まれる栄養についてオリエンテーションをしてくれたので、タンパク質の多いレンズ豆を多めに購入しました。残ったお金は娘と自分自身の診察費に使いました。娘は衰弱しているので肉を勧められ、私はC型肝炎と貧血と診断されました。肉を買うお金も治療費もないので、代わりに野菜とビタミンCを購入しました。これで多少でも健康が取り戻せればと考えています。
今後はできれば夫が定常的な仕事に就けるよう支援していただきたいです。雑貨店のような事業ができればと考えています。また、現在はお金がなく8人の子供は誰も学校に行かせられませんが、全員に教育を受けさせたいです。これからはアフガニスタンに住み続けることになるので、楽しくて快適な生活が送れるようになれたらと考えています。」